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花粉症は環境問題である (文春新書 619)
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| ジャンル: | 本
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| セールスランク: | 223219 位
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| 発送可能時期: | 通常24時間以内に発送
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| 参考価格: | ¥ 746 (税込)
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植林の失敗と花粉症とは関係がない
著者は花粉症が国の責任だとやっきになって読者に伝えようとしている。
まず、国の植林行政が失敗だったのはそのとおりである。それは、経済成長のため、
森林の植生よりも経済性を優先させる必要があったからだ。この判断自体は正しい。
種々の要因によってたまたま結果が赤字になっただけのことである。森林を単一種に
植林するのが危ないことは当時から知られていたが、そもそも政府も国民も最初から
環境を破壊して経済発展するつもりだった。ただ、結果の失敗自体は国も国民も負う
必要はある。ここまではいい。
ところが、著者はここから森林破壊の問題を花粉症の問題につなげてしまう。当時、
花粉症は知られていなかったので、スギの植林を行なったからといって、花粉症に
対する責任は生じない。だから著者の指摘は言い掛かりなのだ。著者は植林が失敗
したから花粉症が発生したと強弁しているが、論理的つながりがないので全く
説得力がない。
単一種植林による環境破壊を非難する著者の発言は正しい。負債を発生させた
森林行政を告発するのも正しい。だが、そこから花粉症が国や国民の責任であると
いうことは導き出せない。いくらスギ花粉が花粉症の原因だからといって、別件で
犯人をつくってはいけない。著者は本書で国を批判しているつもりなのだろうが、
国に責任をとらせることによって、かえって政府組織を肥大化させてしまい、
官僚を喜ばせることになってしまっている。
花粉症に関するただしい知識をあたえてくれる
この本は著者の花粉症との想像を絶するたたかいの記述からはじまる.さいわい私はそれほどひどい花粉症ではないので,これはひとごとなのだが,著者とおなじくらいくるしんでいるひとにとってはヒントがえられるだろう.後続の章では花粉症に関する俗説や花粉症がまちがった政策からうみだされたことなどがのべられていく.私自身もこれまでえていたまちがった知識をただすことができた.ただしい知識をえることが今後の花粉症対策にむかうための世論形成にやくだつだろう.
ハンディなドキュメンタリー
花粉症をどうやって治すかについて触れられてなくはないが、
メインとなっているのは戦後日本が「国策」として広葉樹林を伐採し、
木材としての杉を植え続けたことのレポートと、糾弾である。
なにしろ著者は「大宅賞」作家だ。様々な角度から検証を試みる。
そして今からでも遅くないから「森を取り戻せ」と訴える。
私も同感である。
これまで著者の本はハードカバーでしっかりしたものが多かったが、今回は200ページ弱の新書である。
短時間で読める上に、日本の行政や国策がいかに愚かなことをしてきたかがわかる。
大半はすでにいろいろなところで言われてきたことだが、
コンパクトに整理されている点で、買える一冊だろう。
欲を言えば、林業関係者の声などももう少し拾ってほしかった。
彼らもまた国の犠牲者なのだが、生活のためには杉を育てるしかない。
この複雑な心境と状況を書くことで、
もう少し別の面もあぶり出せたのではないだろうか。
沖縄の人が羨ましい!
今や国民病とも言える「スギ花粉症」は30年も放置されたままです。あのB・フルフォードさんも、花粉症は国の政策による人災なのになぜ日本人は怒らないのか、と嘆いていました。アメリカに戦後27年間、統治された沖縄では存在しない病気です。政府は、将来の地球温暖化の問題にはやけに熱心ですが、どうして毎年起こる身近で切実な問題に本気で取り組もうとしないのでしょうか。日本は世界でもまともな国だと思いますが、HIVやアスベストの問題に限らず、政治家への献金や、官僚の天下りの受け入れ、TV、新聞など大手のマスコミによる情報管理により、国民の健康という「正義」がねじ曲げられることが余りに多いのは、残念としか言いようがありません。
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