オマエライッタイナンナンダ?
いわゆる現場(さらに言えば、都市の中学)に出ておられる方なら、必ずや感じるこの疑問。 『国家の品格』よりも『他人を見下す若者たち』よりも、確かなヒントをくれるのがこの一冊です。 他の方が指摘されている通り、実証性には乏しい。 ですが、ないよりはマシなのです。ないよりはマシなサムシングさえ見出だせないのが現場の実態。 どうしても必要なものが、どうしても必要な時代に作られた。☆5つ以外の選択肢はありますまい。 欲を言えば、もっと世に出て然るべき書です。『オマエライッタイナンナンダ』に苦しむ、すべての志ある教員のために。
成熟社会における少年犯罪の先駆的研究
少年犯罪の「ワケのワカラナサ」を成熟社会の社会的性格から、解釈する野心的な著作。 そこでは、ワケのワカラナサが現代社会特有の時代状況と密接に連関させられ、ワケのワカルものとなる。 社会の縮小、時間的展望の喪失、個性化志向など興味深い特徴を数多く指摘するが、実証的裏づけが足りない部分もあり、少し物足りなさを感じる(ただし、これは先駆的業績なので仕方ないのかもしれない。今後、この線に沿って、実証的研究が進められることを切に願う)。 平易な言葉で書かれているため、初学者でも読むことができる。
素晴らしい内容でした
サカキバラ事件のような「わけのわからない」少年犯罪は「非行」なのではなく、「幼稚さ」であるという著者の見方は、リアリティがあり、読み応えがありました。 学術論文をそのまま本にしたような感じなので、データや註が見づらいのが残念です(星マイナス1はそのためです)。一般向けの本にしてもらえるとありがたいです。 それぞれの章について、さらにつっこんだ話を聞きたく(読みたく)なりました。続編を期待しています。できればもう少しリーズナブルなお値段で・・・! 朝日新聞の書評にも出ていましたね。教育関係者に、というよりは、少年犯罪を扱うマスコミの方に是非!読んで頂きたい本です。
信山社出版
「個性」を煽られる子どもたち―親密圏の変容を考える (岩波ブックレット) 拒食と過食の社会学―交差する現代社会の規範 (現代社会学選書) 友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル (ちくま新書 710) 少年犯罪―ほんとうに多発化・凶悪化しているのか (平凡社新書) 若者の犯罪 凶悪化は幻想か
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